IT導入補助金2023とIT導入補助金2024の変更点

IT導入補助金2024と2023の違い

こんにちは!

IT導入補助金2024の公募要領が公表されましたので、IT導入補助金2023との変更点を抜粋、比較しました。

制度全般及び申請可能なITツールとしては大きな変更点はありませんが、一部内容の変更がありましたので皆様にシェアします。

目次

IT導入補助金2024の変更点その1 「デジタル化基盤導入枠」が消滅

IT導入補助金2024は、IT導入補助金2023にあったデジタル化基盤導入枠(通称デジ枠、ECサイト制作が可能な枠)がなくなりました。

その代わりに、インボイス枠(インボイス対応類型)という枠が新設されました。

インボイス枠はインボイスに対応したITツールを導入することで、デジ枠と同様の補助金が受給できる内容となっています。詳細については別のブログ記事をご確認ください。

IT導入補助金2023でデジタル化基盤導入枠で交付決定(採択)された事業者は、1年間はインボイス枠で申請不可

IT導入補助金2024の公募要領(P.18)では、IT導入補助金2023のデジ枠を使用して交付決定(採択)された事業者は、交付決定日から1年間(12ヶ月)はインボイス枠で申請できないと明記されています。

結果として、デジ枠とインボイス枠の両取り申請はルール上制約を設けて禁止する形になりました。

IT導入補助金2023のデジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型、商流一括インボイス対応類型及び複数社連携IT導入類型)で交付決定を受けた事業者(グループ構成員を含む)は、交付決定日から12ヶ月以内にIT導入補助金2024のインボイス枠(インボイス対応類型)で申請することはできない。

IT導入補助金2024 公募要領 インボイス枠(インボイス対応類型), 18p

ルールを読み解くと、交付決定(採択発表日)から12ヶ月後(13か月目)経過した事業者であればインボイス枠でも申請可能です。

IT導入補助金2024ではECサイト制作が申請不可

IT導入補助金2024ではインボイス枠、通常枠のいずれにおいても、ECサイトの制作費やECカート利用料、導入関連費を補助金申請することが不可(禁止)となりました。

ECサイトの構築を行い、通販事業に本格参入する予定だった小売業や卸売業の事業者にとっては制度改悪という結果になりました。

インボイス枠(インボイス対応類型)において、加点項目を申請して採択された事業者は、加点項目の達成が未達の場合ペナルティ措置を受ける

IT導入補助金2024で新設されたインボイス枠(インボイス対応類型)でも補助金申請時に加点項目を申請することが可能です。

いくつかある加点項目のうち、申請事業者にとって一番インパクトが大きいのは賃金引き上げの表明になると思います。

具体的には補助金をもらって事業を行う期間(3年間)において、賃金引上げに関わる事業計画を策定し実行・実現していることです。

3)事業計画期間において、以下の要件をすべて満たす3年の事業計画を策定し、実行していること。
・事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にすること。
・事業計画期間において、給与支給総額を年平均成長率1.5%以上向上する(被用者保険の適用拡大の対象となる中小企業・小規模事業者等が制度改革に先立ち任意適用に取り組む場合は、年平均成長率1%以上向上)こと。(以下中略)

IT導入補助金2024 公募要領 インボイス枠(インボイス対応類型), 19p, 一部中略

IT導入補助金2024からは加点要件を受けて採択された事業者は、補助金を受け取った後の成果報告に加点要件が未達の場合、18か月間は中小企業庁が所轄する下記補助金の申請を行う場合、大幅な減点措置を行うと明記されています。

インボイス枠(インボイス対応類型)において、加点要件を受けて採択された事業者は成果報告が1年後と3年後の合計2回あります。
3年後に賃金未達だとペナルティ措置を受けることになります。
加点要件を申請せず採択された場合は、成果報告は1年後の1回のみです。

減点措置を受ける補助金リスト

・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
・小規模事業者持続化補助金
・事業継承・引継ぎ補助金
・成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)
・事業再構築補助金(中小企業省力化投資補助事業を含む)

注)加点を受けたうえで、本補助金で採択されたにも関わらず、申請した加点要件を達成できなかった場合は、事業実施効果報告において未達が報告されてから18ヵ月の間、中小企業庁が所管する補助金※1への申請にあたっては、正当な理由が認められない限り大幅に減点します。

※1 令和6年1月時点では、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金、小規模事業者持続化補助金、事業承継・引継ぎ補助金、成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)、事業再構築補助金(中小企業省力化投資補助事業を含む)。

IT導入補助金2024 公募要領 インボイス枠(インボイス対応類型), 20p, 一部中略

国としても宣言した以上は、計画を実行して賃金を引き上げて生産性を向上させてくださいね!というメッセージだと考えられます。

IT導入補助金2024はルールをよく確認して申請しましょう!

今回はIT導入補助金2024とIT導入補助金2023の大きな変更点をまとめてみました。

申請事業者にとっては、EC制作の申請が不可になった点と、加点要件を受けて採択率を向上させて行く場合のメリット・デメリットを良く精査して申請する形になったと思います。

マヌルネコの手ではIT導入補助金2023の申請実績もあり、IT導入補助金2023とIT導入補助金2024の制度の違いまで把握しています。IT導入補助金2024の申請をお考えの事業者様は下記フォームよりお気軽にご連絡ください。

ご相談は無料です!お気軽にご連絡ください。

IT導入補助金の申請に関する相談は無料で受け付けています。


申請要件の説明からお客様に最適なITツールの導入までお話を伺い回答致します。

ZOOMで相談したい方はこちら

IT導入補助金の申請をお考えの方、当社に申請コンサルティングを依頼したい方はZOOMでご状況を確認させてくださいませ。

まずはメールで相談したい方はこちら

メール受信後、通常1営業日以内に返信致します!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次